無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

相葉さんの指が、出たり入ったりして動くたびに、背筋がぞくぞくする。


これまでにも、数えきれないほどたくさん肌をあわせてるだけあり、相葉さんは、俺のいいところなんか熟知してる。


絶妙な位置で刺激を与えたり、緩めたりするものだから、俺は、またたくまに相葉さんのペースに翻弄されていくんだ。


いいところを指がかすめるたびに、腰がうく。


「あっ……んっ…」


「気持ちいい？」


「あっ…あいばさ…ん」


「柔らかくなってきたよ…」


言って、意地悪くそこばかりねらってくるから、
俺は、相葉さんの片腕をつかみ、いやいやと首を振った。


「ん…？」


「はやく………挿れて…」


早く。


相葉さんが、ほうっとため息をついて、俺をのぞきこんだ。


「……驚いた。どうしたの。今日はマジ素直」


そうだろう。
俺もびっくりしてる。

でも、体の奥が相葉さんを求めて破裂しそう。
俺の一番深いところに、思いっきり相葉さんを刻みつけてほしくて。


「前も、もうこんなだし…」


再びたちあがった俺のものを、相葉さんがもうひとつの手で、きゅっと握ったものだから、


「ひっ……あ」


高い声が出た。


「ふふ。可愛い」


相葉さんが楽しそうに呟く。


だめ。
声が我慢できない。


でも、相葉さんだってもうギリギリのはずだったよね。
余裕ぶっこかなくていいよ。

俺は、大丈夫だから。

早くきて。早く。


「あ…」


熱にうかされるようにキスをねだる。
相葉さんは、再びちょっと切羽詰まった顔になり、俺から手を離して体をおこし、唇をおとしてきた。



「…いい？」


唇をゆっくり離し、再確認するように囁かれたから、俺は、笑顔で頷いてやった。
相葉さんは、ほっとした顔になり、俺の後ろから、そっと指を引き抜いた。


ジンジンする。


はやる気持ちを散らすように、細い深呼吸を繰り返してると、相葉さんはベッドサイドにある小さなテーブルに手を伸ばし、無造作に転がってるローションを手にした。


……なんで、そんなとこに置きっぱなし。

　
「そんなの誰かに見られたらどーすんの……」


あきれたように呟いたら、相葉さんは、自分のものにローションをぬりたくりながら、なんで？と平然と答えた。

「にの以外、誰もこの部屋には入らないもん」