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緩急をつけながら握ってると、相葉さんが、はあっと熱い吐息をついた。


先走りの液がどんどん溢れてきて、俺の手を湿らす。
クチュクチュと、音をならしてスライドさせてると、相葉さんが、苦しそうに顔を歪めた。



「ちょっ………………だめ。待って」　



「……なんで？……………つか、俺も舐めてい？」



手のなかで、脈うってる相葉さんが、いとおしくなり、口に含みたくなった。


相葉さんにも気持ちよくなってもらいたい。


ところが、起き上がろうとしたら、焦った相葉さんに、慌ててベッドに押さえつけられた。


「？」



ふっと相葉さんを見上げると、切羽詰まった瞳の色で、



「………………もう…挿れたい」



低く囁かれた。

心臓がはね上がった。



「……………うん」



……………俺も。欲しい。


俺は、両手を相葉さんの首にまきつけ、キスをねだる。

ひとつ優しい口づけをおとし、相葉さんは、長い指を俺の口に滑り込ませた。


「舐めて」



相葉さんの意図することを理解し、俺は相葉さんの指を、自分の唾液を塗りつけるようにしゃぶった。

人差し指。
中指。
薬指。


相葉さんは、目を細めて、くふっと笑って小さく呟いた。


「……………えろ」



「……………ふふ」



俺は、ひたすらにちゅぱちゅぱと、キャンディーのごとく、相葉さんの指をしゃぶる。


相葉さんの指こそエロくない？


ごつごつして男らしいのに、細くて長い指がてらてらと唾液で光り、なんか、もうそれを見てるだけで興奮する。


「……………ありがと」


相葉さんは、頃合いをみて指を引き抜き、俺の後ろにそっと触れた。


「息吐いてね」


言って、その指をゆっくり埋め込んできた。


「……………んっ……………あ」


体が震える。

相葉さんが、俺の表情を見ながらゆっくり抜き差しし始めた。


「あ……………っ」


顎が浮いた。


痛いのか苦しいのか。
快感の波をおいかけるには、まだ少しの時間がいる。
でも、相葉さんに解されてることが嬉しくて。


「平気？」


心配そうに聞かれたからうんうん、とうなずいた。