
キラキラ
第15章 1000回言って
***** ***** *****
ガチャガチャガチャ………バタン
騒がしく、と、表現するのがぴったりな鍵の開ける音に、目を開けた。
俺は、ふかふかのグリーンのソファに寝転んでいた。
それだけで、相葉さんちだと分かる。
「……………」
腕に抱き込んでいるのは黄色と緑のストライプ柄のクッション。
……………自分のだ。
「あれー? にの、来てんのー?」
バタバタと玄関から賑やかに歩いてくる足音とともに、俺の大好きな元気な声がした。
俺は、ゆっくりと体を起こして、リビングの入り口を見た。
同時に、満面の笑みをした相葉さんが入ってくる。
黒のダッフルコートがよく似合ってる。
寒い外から帰ってきたばかりだから、頬が少し赤くなってる相葉さんは、グレーのマフラーをはずしながら、にこにこと続けた。
「来るって言ってくれたら、もっと早く帰ってきたのに」
「……………相葉さん」
「んー?」
分かる。
これ、俺の相葉さんだ。
……………帰ってこれた!
「なあに?……………って。なに!どしたの。にのちゃん?」
相葉さんがビックリした顔をして俺に近づいてきて、隣に座った。
ふかふかのソファが、揺れて、俺も揺れた。
揺れた拍子に、頬からパタパタっと涙がおちた。
「どうしたの。なんで泣いてんの……………?」
俺は、首を振ることしかできなかった。
駄目だ。泣いてばかりだ、俺。
こんなに泣くキャラじゃねえのに。
相葉さんも困ってんじゃん……………。
だけど、嬉し泣きなのか。
安心したからなのか。
よくわからないけど、相葉さんの声を聞くだけで心がじわっと温かくなり、涙が次から次へと出てきてしまうんだ。
「にの……………?」
「………………会いた………かったんだ」
「ええっ……………俺に?」
「……………うん」
別れて、まだ、十数時間しかたってないよ?、と
楽しそうに言って、相葉さんは俺を抱き寄せた。
温かい腕と広い胸といい香り。
先ほどまでくっついていた、別の相葉さんと一緒。
でも違うのは。
「……………にの」
優しく俺の名を呼ぶ声。
ガチャガチャガチャ………バタン
騒がしく、と、表現するのがぴったりな鍵の開ける音に、目を開けた。
俺は、ふかふかのグリーンのソファに寝転んでいた。
それだけで、相葉さんちだと分かる。
「……………」
腕に抱き込んでいるのは黄色と緑のストライプ柄のクッション。
……………自分のだ。
「あれー? にの、来てんのー?」
バタバタと玄関から賑やかに歩いてくる足音とともに、俺の大好きな元気な声がした。
俺は、ゆっくりと体を起こして、リビングの入り口を見た。
同時に、満面の笑みをした相葉さんが入ってくる。
黒のダッフルコートがよく似合ってる。
寒い外から帰ってきたばかりだから、頬が少し赤くなってる相葉さんは、グレーのマフラーをはずしながら、にこにこと続けた。
「来るって言ってくれたら、もっと早く帰ってきたのに」
「……………相葉さん」
「んー?」
分かる。
これ、俺の相葉さんだ。
……………帰ってこれた!
「なあに?……………って。なに!どしたの。にのちゃん?」
相葉さんがビックリした顔をして俺に近づいてきて、隣に座った。
ふかふかのソファが、揺れて、俺も揺れた。
揺れた拍子に、頬からパタパタっと涙がおちた。
「どうしたの。なんで泣いてんの……………?」
俺は、首を振ることしかできなかった。
駄目だ。泣いてばかりだ、俺。
こんなに泣くキャラじゃねえのに。
相葉さんも困ってんじゃん……………。
だけど、嬉し泣きなのか。
安心したからなのか。
よくわからないけど、相葉さんの声を聞くだけで心がじわっと温かくなり、涙が次から次へと出てきてしまうんだ。
「にの……………?」
「………………会いた………かったんだ」
「ええっ……………俺に?」
「……………うん」
別れて、まだ、十数時間しかたってないよ?、と
楽しそうに言って、相葉さんは俺を抱き寄せた。
温かい腕と広い胸といい香り。
先ほどまでくっついていた、別の相葉さんと一緒。
でも違うのは。
「……………にの」
優しく俺の名を呼ぶ声。
