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キラキラ

第36章 バースト10


そのまま、ついてるテレビをみんなで観ながら、ゆったりと時を過ごす。

大晦日だから、どのチャンネルをあわせても特番ばかり。
松岡さんがどれつけてもいいぞ、と、リモコンを放り投げてくるから、適当に格闘技の番組をつけたら、相葉くんにヒットしたみたいで、大喜びで彼は画面に釘付けになった。

かずも、そんな相葉くんに寄り添ってジュースに口をつけてる。

俺も、本格的にうとうとし始めた潤に毛布をかけてやりながら、ぼんやりと画面をみつめていた。

昼間に、精神力をつかってるし、腹もいっぱいになったし…傍らで眠ってる潤がホカホカしていていい感じにつられる。

眠たいな…寝ちまおうかな。

そんなことを考え始めたとき。
何かを感じて、ふっと後ろを振り返って…


…うわっ


俺は、すぐに前を向いた。

智兄は、松岡さんに肩を抱かれ、しどけなく彼に寄りかかっていた。
アルコールが入ってるからか、浴衣の襟からみえる肌は桃色に染まっていて、色気が半端ない。

これが家だと、ただの酔っぱらい親父なのに、彼氏の前だとこうもかわるのか。

時々、リップ音が聞こえてくるような気がするのは、意識的に排除した。

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