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キラキラ

第34章 バースト9


「ん……ぅ……」

「はぁ……潤……」


唇をゆっくりと離し、鼻先にキスをすると、潤はうるんだ瞳で俺を見た。
上気した頬や、熱い吐息が、潤の色っぽさを倍にしてて、あやうく理性が飛びそうになる。

ぐっと、腹に力をこめて、潤の柔らかな髪をすいた。

伝えることがまず先だから。

まっすぐに潤の瞳をのぞきこみ、俺は言った。


「もう一度言う。俺が愛してるのはお前だけだ」

「…………」

「告白されるのは……ごめん。なるべくそういうシチュエーションは避けるけど。100パーセント断ってるから安心してほしい」

「……うん」

「ヤキモチやいてくれてありがとうな」

「……ふふ。ありがとうって(笑)」

「それだけ俺を好きだってことだろ?」

「…………そうだよ」


にやっと笑うと、潤は赤くなってこくりと頷いた。
俺は、潤の頬に手をそえ、触れるだけのキスをして。


「……好きだよ。何べんでも伝えてやる」


すると、潤は大きな瞳から、ポロポロと涙を落として、笑った。


「……うん。俺も好き」

「ほんとか?」

「……うん」

「じゃあ、キスして?」

「…………」


俺のささやきに、潤はいっそう顔を赤くした。

だから、てっきり、バカ、とでも言われて断られるのかと思ってたら、下からのばされた腕が俺の首の後ろにまわり。
引き寄せられ、下から掬うように口づけられた。

すんと鼻をすすって、にこっと笑う潤は、もう天使そのもの。

俺の理性は、完全にそこでぶちきれた。

潤が、待って、とか、智さんが、とかなんとか言ってたけど、かまわずにシャツを取り去り、潤の首筋に顔をうずめた。

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