
オオカミさんの恋毒
第1章 出会いと挨拶
店は隣なのに 他店舗から祝いをする人で 誰がセラフの店員かわからない。
どうしよう… 誰が誰だか…
普段、出勤時に会う人に挨拶を交わす程度でしか私は他の店舗の人との接点がないため、今 目の前にいる人が どの店の誰かがわからないでいた。
花を抱えた私は セラフの店先にたち、そばにいる人から声をかけていく事にした。
「 あの… すみません、セラフの方?」
「 違いますよ 」
「 では どの人がそうですか?」
そう聞くも行ってしまう人に、ため息が出る。
教えてくれてもいいのに…
もう開店しちゃうよ、どうしよう!
一人焦っているとポンと肩を叩かれ、振り向いた私の視界には 世に言うイケメンが。
う、わぁ~…
カッコい…
「 うちに用?」
「 あ、はい!隣の花屋ルーリーの者です、蘭を届けに来ました 」
なに、この人… 顔キレイ。
「 あんた、どっかで会ったことない?」
は……?
「 ない、です… 」
ふぅん と私を上から見下ろしている。
「 名前は?」
「 花屋ルーリーです。では、開店おめでとうございます! 」
「 は? いや、違っ、おいっ」
私は 名前はと聞かれ素直に店の名前を告げて すぐさま店に戻った。
