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オオカミさんの恋毒

第1章 出会いと挨拶

臣には内緒で私は亜弓の話したいとの申し出を受け入れたが 頭が仕事より亜弓の話したいと言う内容に考えを巡らせていた。


結局、お昼もあまり喉を通らず 裏で ぼうっとし、バイトの理央が出勤してきた事で パートの山科が上がりとなった。




「 葉月ちゃん、奥にある観葉植物だけどチップ足していい?」

「 うん、いいよ 」




理央は大学一年生の男の子。

一見 無表情に見えるがセラフがオープンするまでは理央がダントツでイケメンだった。

でも 根は明るく真面目。

私を姉のように慕ってくれていて、私も理央を弟のように思っている。

もう一人バイトで女の子がいるが、理央と同じように大学1年の香苗。

香苗は理央と反対に天真爛漫な子だ。




「 理央くん、今日さ 急用で早めに上がりたいんだけど 閉めお願いしてもいい?」

「 いいよ。デート?」

「 ち、違うよ!そんなんじゃないから 」




デートならいいけど、そうじゃないから憂うつだよ…




「 そういえばさ、理央くん彼女いたっけ?」

「 いないよ、今 いらないし。葉月ちゃんは?可愛いのに そのまま枯れちゃう気?」

「 ちょっと理央くん!失礼なっ 」




なによ、枯れないから。

だって 臣くんが…いるし?




「 ねぇ 隣オープンしたんだね、客 女ばっかりじゃん 」




うん、同感。

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