
オオカミさんの恋毒
第1章 出会いと挨拶
耳に残る臣の声… 携帯を見つめても もう声は聞こえない。
なんだろう… 私 寂しいって思ってる?
臣を思うと亜弓がどうしても頭によぎり気になるが、どうしようもない。
この気持ちが難しく感じモヤモヤする。
それを好きという感情の一部なのかと戸惑う。
自分が突然 恋をするなんて私は思いもよらず、好きという感情がくすぶり はっきりしないまま私はベッドに入った。
翌朝6時。
目覚めは片頭痛によって起こされた。
頭、痛…
朝食にパンをブルーベリージャムとクリームチーズで食べる。
気分は冴えないまま出勤時間となり私は歩いて職場のあるデパートに向かった。
デパート手前で携帯が鳴り出てみると瑠璃だった。
「 瑠璃さん、おはようございます!」
『 葉月… ちゃ、風邪 ひいちゃった… 』
「 えっ!大丈夫ですか?熱は?」
どうしよう…
『 少しね… 今日だけどお休みしていいかしら 』
今日は山科さん来るし、うん、大丈夫。
私は瑠璃に大丈夫だと、ゆっくり休むように伝えて電話を切る。
瑠璃さんが休みだし、私がしっかり頑張らなくちゃね!
