
オオカミさんの恋毒
第1章 出会いと挨拶
私と未夢、京弥とで話しているが一向に会話に入らない圭吾と臣。
料理が運ばれて、私は立ち上がり小皿を手に京弥と未夢に取り分ける。
「 葉月ありがと!」
「 葉月ちゃんサンキュ!」
私は二人に笑みを見せて、臣と圭吾にも取り分けようと声をかける。
「 圭吾さん、臣さん、何がいいですか?取りますよ 」
「 俺はいいよ、葉月は好きに食べな 」
圭吾さん…
「 俺は肉 」
「 あ、はい。待ってくださいね 」
圭吾は好きに食べだして、臣は肉ばかりを要求する。
「 臣さん、野菜は?」
そう言った私を軽く睨む臣。
食べっぷりはいいのに 野菜嫌いかなぁ
「 子供みたい、臣さん 」
私の呟きに 一瞬空気が冷えた気がした。
あれ… 私、なんかマズッた?
「 おい… 」
は… 臣さん 怒ってる?
「 ごめんなさいっ!」
「 お前、エビはいいのか?」
え… エビ? え……
怒られると思った矢先、臣が私にエビはいいのかと言い、店員を呼んだ。
「 エビチリとエビマヨね 」
臣さん、もしかして…
お昼のグラタンのエビのこと覚えてた?
私がエビ好きだって覚えててくれたの?
数分してエビが運ばれてきた。
「 エビ~!!」
私はエビに感動した。
大きくてプリプリしたエビが目の前にある。
幸せすぎるっ
