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臣によると、私が遅いため先に店に行って待っているという。

私を待ってると思うと申し訳なく感じて少し落ち込む。

臣についていき駐車場にある 臣の車に乗る。

走り出す車の中は静かだった。

走行する音や流れる景色を見ていると、赤信号でもないのに臣が車を路肩に止めた。




「 あの、臣さん？」

「 暗い 」

「 暗い？ 」




車内灯つけろってこと？



困惑していると、臣が携帯を取り出して電話をかけた。

すると私の持つ鞄から微かな音と振動を感じ出すと 鳴っていた。




え…… これって、どうして！？




私は臣を見た。

携帯には 臣と画面にありコールしている。

なにも言わない臣が隣にいるのに、私は電話に出てみる。




「 はい… 」

「 遅い！３コール内に出ろ 」




３、３コール！？ 無理だよっ




「 臣さん、なんで私の携帯に番号が… 」



言いかけてハッとした。

私の脳裏に 昼休憩の時に臣が私の携帯を触っていたことを思い出した。




まさか、あの時 登録したの？




携帯を見つめていると臣が私の髪にあるシュシュをスッと引っ張る。

シュシュが外されていくと同時に私は臣を見て 目が離せずいた。




「 俺と、特別になるか？ 」



え…… なん、て… 臣さん？