
オオカミさんの恋毒
第1章 出会いと挨拶
嘘の彼氏を 嘘で固めたありきたりの答えに、臣は当然 嘘だとわかるが、何も言わない。
ピザとグラタンが運ばれて、水が代わっている事に気づいた店員が痛い視線を送ってくる。
今日はたまたま臣さんとランチしてるだけよ…
彼女になる人は大変だろうなぁ…
そんなことを考えながら 好物のエビを最後に食べるためよけて置き、マカロニを食べる。
「 おいし~!」
グラタン久しぶりだよ、おいしいっ
「 お前 エビ嫌い?食ってやる 」
「 えっ!? あ、ちょっ… ああっ!」
私の エビー!!
「 なに、もしかして最後に食べようとしてたわけ?」
ひど~いっ エビ好きなのに…
私は臣を睨むがすぐにやめた。
睨んでもエビは臣の胃に入ってしまった。
「 臣さんひどい… 」
「 お前もひどいだろ 」
えっ… なにが?
「 彼氏いないくせにっ 」
ええ!?バレてる… なんでわかったの!
「 います!」
私はあくまでも 嘘をつく。
そんな私の顔を見ながら すかさず最後のエビを奪った。
「 ああ~ エビ… 臣さん嫌い!」
「 嘘ガキ 」
んなっ! なんなの、ちょっとイケメンだからって性格悪いっ
ムカツク!!
