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オオカミさんの恋毒

第1章 出会いと挨拶

瑠璃が私の顔を伺い ますますごまかせないと観念する私は セラフでのことを話すと、瑠璃は不適な笑みを浮かべていた。




「 んふ。やっぱりねぇ セラフが隣で良かったわぁ いい?葉月ちゃん、恋は遠からず近からず…
でも、背中合わせに紙一重よ。
いつ、どこで、どんな出会いにしろ 恋は恋なのよ。
気づくのが早いか遅いか…
手にするにも一歩が肝心なの。
これも出会いなのよ、葉月ちゃん。」




そういうもん?

私が恋…… いきなり? でも、誰に?




「 瑠璃さん、ありがたい話ですけど、彼氏いるって言っちゃいました 」




恋…かぁ。

だから誰に?会って話したのは圭吾さんに、臣さん…




「 バッカね~ 嘘はダメよ、めっ!」



バカに、めっ!て… やだ。



「 でも、セラフの人からかうから… 」

「 あ、ひらめいた~ん!私にまかせなさいっ ちょっとセラフ行ってくるわね~ 」



えっ!? 



「 ちょっ、瑠璃さん!」




何しに行ったのよ~ 瑠璃さんてば、すぐ突飛な事するから怖いよ…



瑠璃は一時間経っても店に戻らず、時間はお昼を回っていた。

カウンターでラッピング用にリボンを作っていると声をかけられた。




「 よう 」

「 いらっしゃ… あ、臣さん! 」



目の前には臣がいた 。



「 瑠璃さん、もう来るから行くぞ 」

「 え… どこにですか?」

「 飯 」



飯… ご飯? なんで私…


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