
狼くんを飼いますけど…
第4章 イタズラ禁止令
今は閉店作業に、宴会準備。
忙しく動いて終われば仲間同志の宴会が店長の一言で始まる。
「 え~、みんな1年よく頑張りました!ありがとう、お疲れさま。
今日は 思いきり飲んで食って弾けなさーいっ 」
「 お疲れさまでーす!」
グラスをみんなが中央に集め乾杯する。
私はお酒が苦手なため、こっそりノンアルコール。
私の右隣には美也、左には由芽花。
由芽花の前に泉希、私の前に店長と、隣には那緒と志貴。
那緒さん… 志貴に鎖でも付けてんの?
「 ねぇ 笑ちゃん あれ見て!あの二人 」
わかってる、那緒さんがわかりやすいから。
「 くっつきすぎだよ、あれ。こんな広い座敷でやってんのにさ 」
同感! その通りだよっ
それに、左腕が机にはないし… 怪しいっ
「 南部ちゃん、ビールと適当にサワー入れてきて~ 」
ん~… なぜ 私?
「 了解でーす…」
「 あ、笑ちゃん 私も手伝う 」
美也ちゃん、なんていい人!
店長に言われて 美也と言われたビールとサワーを入れに行く。
そこで美也が大きくため息をついた。
「 その ため息…」
「 聞いてくれる?ってか聞いて!!」
あ、相談ね…
「 何でもどうぞ~」
私に解決出来るかわかんないけどね。
美也は ビールを入れながら 話し出した。
「 …私、彼氏いるじゃん? 最近出来たんだけどね 」
あ、いたんだ… 知らなかった。
「 彼氏がさ、その… エッチの時ね… 言われたの、舐めたくないっ言われたの… これってどうなの!?」
え~ それは わかんない…
「 舐めたくないって、すごいね… よくわかんないけど 美也ちゃんは舐めてほしいわけ?」
私もあんまり その辺 経験ないからなぁ
言われてもわかんないよ…
郁斗はするってなったら 指を舌でペロッと舐めて触って濡れてるなって言ってすぐ入れてきたし…
愛撫自体 どこまでのもんか わかんない。
「 舐めてほしいよ、だって私もするわけだし、ずるいよ!笑ちゃんだって舌で濡れたいって 気持ちよく感じたくない?」
す、すごいこと言うね… 美也ちゃん。
舌で濡れたい、感じたい…かぁ
ん~ 志貴の指は今でも覚えてるけど…
