
狼くんを飼いますけど…
第4章 イタズラ禁止令
2度も志貴の指で愛撫されイかされた私。
頭がパニックだった。
でも、志貴が私にしたのは指だけでイかせた、それだけ。
先に出た志貴のあとに私も浴室から出る。
体… 見られちゃった…
しかも、志貴くんの指入っちゃった…
こんなの、ダメじゃん!
名前しか知らない相手に濡らされてイカされて…
ドキドキが止まんないよっ
夕方5時からの仕事に行くため準備するが、体が熱い…
内心はまともに志貴を見られない。
「 笑留、ほんとに行ってもいいの?」
「 うん、行かなきゃダメ。働かざる者喰うべからずって言うでしょ?」
そう言うと志貴は微笑み、私のそばにきて抱きしめる。
あ~ コイツどうしよ、よしよしってする?
「 ありがとう、笑留 」
なんかこう、志貴くんて フワフワした感じだなぁ~
なんでホームレスなんかになったんだろ?
聞いても答えたくないだろうし、話してくれるまで聞かないでおこ。
それに、やっぱり ちゃんとしなきゃね。
飼うとか言っちゃったけど…
単なる言葉のあやだし、あんなことするの許しちゃダメだよね…
気持ち良かったし、感じたけどさ…
「 志貴くん、あのね…」
「 ん?」
う、やだ、可愛いっ
いやいや、しっかりしろよ、私!
男女ひとつ屋根の下暮らすなら節度は大切よ!
「 一緒に暮らすなら、もう エッチな事しないで?」
「 気持ちよくなかった?」
へ… まさか!
あんな気持ちいい指っ… ってバカ、バカバカ!
「 よかった… けど!ダメよ、しちゃダメなの 」
「 指がダメ?舌ならいいの?」
う… 違ーう!
でも、私、舌でイカされたことないよ?
「 舌もダメ! ご主人の、家主の命令ですっ 」
「 わかった。触るだけにする… 」
えっ!? 触るだけって…
志貴くん、わかってないよね?
