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「真由！買ってきたよ！」

一般人じゃ絶対通過できない警備員さんの前も真由のおかげで難なくクリア。急いでメイク室にいつものワックスを届けた。

「ありがと。助かった〜今二宮さん隣のスタジオCで撮影してるよ〜でも…」
「ありがと真由！！ちょっと覗くだけならいーよね？怪しくないよね？？」
「ま、怪しくはないと思うけど…でも」
「よし、じゃあ潜入してくる！」

真由の確認を得るやいなや、わたしは真っ先に隣のスタジオに駆け出した。
初めて和也の仕事現場が見られる。和也が真剣にやってることが見られる。私は嬉しくって真由の付け足された言葉を聞いていなかった。








「でも、二宮くん今ラブシーン撮影中だよ？キスとかしてると思うけど大丈夫？」