
嵐の俺と、パパの俺。
第1章 別世界へようこそ。
それからは何も考えられなかった。
もう想像をはかるこえて
わけわかんないが正直なところ。
ただ混乱する間もなく、
智くんに背中をおされ、
車の運転を任され、
助手席には智くん、
後部座席のチャイルドシートには大倉(推定4歳)がいる異様な光景に、
目を何度も擦るしかなかった。
「いやーまさか相葉と二宮が結婚とはなぁ」
しかも二人同時に式あげるとこが、ある意味彼ららしい。
「なんだかんだ7年くらい付き合ってたからね」
へぇ、ふたりともそんなに長い付き合いをしていた彼女がいたのか、知らなかったなぁ。
「どんな子なんだろ」
きっと可愛い子なんだろうなぁ。
俺の言葉に不思議そうな顔した智くんに気付かず、俺は結婚式会場へといそいだ。
結婚式会場につくと、見知った顔がたくさんあった。横山に村上に松岡さんや城島さん、ほかにもいろんなグループのメンバーがきていた。
「お名前よろしいですか」
式場に入ると、受付のお姉さんに声をかけられる。
智くんがポケットから案内状をとりだし、
「櫻井智です。」
当たり前のように名前を名乗った。
え?
まって?
櫻井、、、智????
えっ、あなた大野智じゃん!!
「えっ、ちょ、智くん?!」
ん?って振り向いた智くんは、なにか?っと怪訝そうな顔をしている。
いやいやいやいや、
だって名前、櫻井って、
「あ、翔さんじゃん。智と、忠も」
ひさしぶり、ってキラキラなオーラを放ってやってきたのは、松潤だった。
「松潤ひさしぶり、この間は忠のこと預かってくれてありがとう」
「いいっていいって。忠と遊ぶの楽しいし。それより、ひさびさのデート楽しかったか?」
「うん、翔くんなんて張り切っちゃって、超高級レストラン予約してくれててさ、ね?」
二人の会話をぼんやり聞いていると、
智くんがこちらをみて微笑んだ。
まて、俺にはまったく話が理解できてない。
「結婚して子供ができるとふたりだけの時間はなかなか取るの難しくなるからな、またデートするなら俺に言ってよ、忠預かる」
結婚?子供?デート?
「だれが結婚してんの?子供ってどういうこと??」
俺の質問に、二人は目を見開いて驚いている。
いや驚いているのはこっちだよ。
