
嵐の俺と、パパの俺。
第1章 別世界へようこそ。
俺の部屋だと思われる部屋には、
本がズラッと並んだ本棚がいくつもあり、
パソコンの電源はつけっぱなしのまま放置されていた。
クローゼットをあけると、クリーニングから返ってきたばかりと思われるスーツがいくつもかかっていた。
適当に選んで袖を通す。
ネクタイも結婚式らしく華やかなものを選んだ。
鏡の前に立つと、そこにはいつもの俺がいた。
なにがどうなっているのか、
最初は手の込んだドッキリかと思ったが、
そうではないようで、
まさか、
まさかとは思うが、
「これは別世界、なのか?」
どうにもそれは受け入れがたい事実だった。
髪型も整え、下に降りると、同じくスーツを着た智くんがせわしなく動いていた。
「あ、翔くん!ちょうどいいとこに来た!忠の着替え手伝ってあげて!」
智くんはさも当たり前のように第三者の名前を出してきたもんだから、思考がストップした。
「ちゅ、忠?」
って誰。
いや、智くんが忠って呼ぶ相手は一人しか知らないが。
まさか、な。
「今部屋で着替えてるから手伝ってあげて」
智くんの言葉に恐る恐る部屋のドアをあけると、
「あ、パパ!これ上手にボタンとまんないのー手伝って!」
そこには大倉の面影がある小さな男の子(推定4歳)が、ワイシャツのボタンと格闘している光景がひろがっていた。
思わずというか、
反射的に開けたドアをそのまま閉めた。
おい、
どういうことだ、これ。
なんで大倉が幼児になってんだ?
しかも俺のことパパって呼んだぞ?
俺は、おまえのパパになった記憶はない!
「パパ?」
閉めたドアがもう一度開き、大倉(推定4歳)が顔をひょっこり出してきた。
あ、頭が痛い。
この現実をどう受け止めろと。
「あーわかったわかった、ボタンな。とめてやるから」
ひとつずつワイシャツのボタンをとめていく。顔をみると、やっぱり大倉にそっくりだ。
「なあ、大倉、お前変な薬でも飲まされたんだろ?それで子供になっちゃったんだろ?」
コナン的なやつに違いない!
「パパ、大倉ってだれ?」
「お前だよ!」
「僕、櫻井忠義だよ?」
にこっとわらう顔はかわいいけど。
さらっと爆弾投下すんのやめて。
本がズラッと並んだ本棚がいくつもあり、
パソコンの電源はつけっぱなしのまま放置されていた。
クローゼットをあけると、クリーニングから返ってきたばかりと思われるスーツがいくつもかかっていた。
適当に選んで袖を通す。
ネクタイも結婚式らしく華やかなものを選んだ。
鏡の前に立つと、そこにはいつもの俺がいた。
なにがどうなっているのか、
最初は手の込んだドッキリかと思ったが、
そうではないようで、
まさか、
まさかとは思うが、
「これは別世界、なのか?」
どうにもそれは受け入れがたい事実だった。
髪型も整え、下に降りると、同じくスーツを着た智くんがせわしなく動いていた。
「あ、翔くん!ちょうどいいとこに来た!忠の着替え手伝ってあげて!」
智くんはさも当たり前のように第三者の名前を出してきたもんだから、思考がストップした。
「ちゅ、忠?」
って誰。
いや、智くんが忠って呼ぶ相手は一人しか知らないが。
まさか、な。
「今部屋で着替えてるから手伝ってあげて」
智くんの言葉に恐る恐る部屋のドアをあけると、
「あ、パパ!これ上手にボタンとまんないのー手伝って!」
そこには大倉の面影がある小さな男の子(推定4歳)が、ワイシャツのボタンと格闘している光景がひろがっていた。
思わずというか、
反射的に開けたドアをそのまま閉めた。
おい、
どういうことだ、これ。
なんで大倉が幼児になってんだ?
しかも俺のことパパって呼んだぞ?
俺は、おまえのパパになった記憶はない!
「パパ?」
閉めたドアがもう一度開き、大倉(推定4歳)が顔をひょっこり出してきた。
あ、頭が痛い。
この現実をどう受け止めろと。
「あーわかったわかった、ボタンな。とめてやるから」
ひとつずつワイシャツのボタンをとめていく。顔をみると、やっぱり大倉にそっくりだ。
「なあ、大倉、お前変な薬でも飲まされたんだろ?それで子供になっちゃったんだろ?」
コナン的なやつに違いない!
「パパ、大倉ってだれ?」
「お前だよ!」
「僕、櫻井忠義だよ?」
にこっとわらう顔はかわいいけど。
さらっと爆弾投下すんのやめて。
