
10年恋
第1章 第一章
しばらくして、チャイムがなった。慌てて席に着く。
ふと隣をみると、空いている席ああった。
あ、そういえば転校生、来るんだっけ。
しかもイケメン。
隣の席なんだ、仲良くなれるかな。
そんなことを考えていると、教室のドアが開き、先生と、その転校生はやってきた。
その瞬間、女子の黄色い悲鳴が教室中に響いた。
確かに彼は、イケメンだった。
さわやかなイケメン。
「東京の慶応高校から転校してきました、櫻井翔といいます。よろしくお願いします。」
慶応高校・・・
聞いたことある。
たしかすんごく頭の良い高校だ。
イケメンで、さわやかで、頭もいいなんて、完璧じゃんか。
じっと見つめていたら、頭を下げ終え上げた彼と目があった。
ドキッと胸が高鳴った。
しばらく目が離せなかった。
彼も、俺も、
騒がしい教室をよそに
見つめ合っていた。
