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10年恋

第6章 第六章

翔side


「櫻井、この英文訳してみろ」


待て。

屋上での智くんの言葉で

俺の頭の中は大パニックだ。


”ニノをよろしくね”


”しあわせにね”


おいおいおいおい、

これじゃまるで俺と二宮が付き合っているみたいじゃ、、



”智はとんでもない勘違いしますよ”



とんでもなさぎるよ!!!


つまりあれだろ?


智くんは俺と二宮が付き合っている、と勘違いしているんだ。


なにがどうなったらそんな勘違いを。


と、とにかくこの勘違いを智くんに教えなければ!!



「おい、櫻井きいているのか?」


「智くん、違うんだ!俺は二宮とは」


バンっ


いきなり頭をなにかで叩かれ、痛みに耐えていると、目の前には鬼のような顔をした英語教師。

教室中でクスクスと笑い声がす
る。


隣を見ると、呆れた顔した智くん。


「櫻井、この英文の訳が、智くん!違うんだ、俺は二宮とは、になると本気で思っているのか?」


「い、いえ」


「ふざけた罰だ、放課後俺のところへ課題取りに来い」


ああ

俺は一体何やってんだろか

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