
10年恋
第6章 第六章
智side
ひとりで学校の門をくぐったのは何ヶ月ぶりだろう。いつも隣にはニノがいたから。
そのニノは翔くんと一緒だ。
二人きりで話したい話題なんて決まってる。
きっと昨日のことだ。
翔くんは昨日の答えをニノにいいにきたんだ。
翔くんはニノと付き合うのだろうか?
付き合ったらニノは幸せになれる。
ニノの幸せは俺の幸せでもあるから嬉しい!はずなのに
なんでムカムカするのだろうか。
教室に入ると隣のクラスのはずの相葉ちゃんがいた。今日も太陽みたいなキラキラした笑顔だ。
「おーちゃんおっはよー!!あれ?ニノはトイレ?」
いつも一緒にいるはずのニノがいなくて、相葉ちゃんは首を傾げている。
「あ、なんか途中で忘れものに気付いてとりにかえっちゃった」
まさか翔くんから告白の返事もらってる、なんて言えるわけなくて。
「えーニノ、俺が忘れものするとすんごいおこるくせして!自分だってわすれてんじゃんかー!!!」
あ、ニノごめん笑
もうちょっとまともなこと言えばよかったかも。
「あれ?おーちゃんなんか浮かない顔してるけど、なんかあった?」
相葉ちゃんに言われてハッとなる。
相葉ちゃんはこーゆうことに関しては感がいい。
「あ、うん、なんかムカムカすんだ」
相葉ちゃんになら言ってもいいかな。
胸のあたりを抑えながら言った。
「えー、あ、わかった!!学級委員でいそがしい潤となかなか二人きりで会えないから?」
潤が忙しいのは仕方のないことだし、それで今更悩むことはない。
頭を横に振る。
「なんか、たぶんなんだけど、たぶん翔くんのことで」
確信はないけど、今朝のことが原因なのは確かで。
相葉ちゃんは、翔くんの名前に驚き、なにかひとりでぶつぶついっている。
なんかその様子がおもしろくて、おもわず笑ってしまった。
「あ、おーちゃん笑わないでよ!俺今真剣なんだからね!」
またぶつぶつ言い始めた相葉ちゃん。
うん、見ていて飽きない。
一通りぶつぶつ言い終えた相葉ちゃん、
「おーちゃん、それはきっとたぶん」
その続きは彼によって遮られた。
「智!あいたかったーー!」
ひとりで学校の門をくぐったのは何ヶ月ぶりだろう。いつも隣にはニノがいたから。
そのニノは翔くんと一緒だ。
二人きりで話したい話題なんて決まってる。
きっと昨日のことだ。
翔くんは昨日の答えをニノにいいにきたんだ。
翔くんはニノと付き合うのだろうか?
付き合ったらニノは幸せになれる。
ニノの幸せは俺の幸せでもあるから嬉しい!はずなのに
なんでムカムカするのだろうか。
教室に入ると隣のクラスのはずの相葉ちゃんがいた。今日も太陽みたいなキラキラした笑顔だ。
「おーちゃんおっはよー!!あれ?ニノはトイレ?」
いつも一緒にいるはずのニノがいなくて、相葉ちゃんは首を傾げている。
「あ、なんか途中で忘れものに気付いてとりにかえっちゃった」
まさか翔くんから告白の返事もらってる、なんて言えるわけなくて。
「えーニノ、俺が忘れものするとすんごいおこるくせして!自分だってわすれてんじゃんかー!!!」
あ、ニノごめん笑
もうちょっとまともなこと言えばよかったかも。
「あれ?おーちゃんなんか浮かない顔してるけど、なんかあった?」
相葉ちゃんに言われてハッとなる。
相葉ちゃんはこーゆうことに関しては感がいい。
「あ、うん、なんかムカムカすんだ」
相葉ちゃんになら言ってもいいかな。
胸のあたりを抑えながら言った。
「えー、あ、わかった!!学級委員でいそがしい潤となかなか二人きりで会えないから?」
潤が忙しいのは仕方のないことだし、それで今更悩むことはない。
頭を横に振る。
「なんか、たぶんなんだけど、たぶん翔くんのことで」
確信はないけど、今朝のことが原因なのは確かで。
相葉ちゃんは、翔くんの名前に驚き、なにかひとりでぶつぶついっている。
なんかその様子がおもしろくて、おもわず笑ってしまった。
「あ、おーちゃん笑わないでよ!俺今真剣なんだからね!」
またぶつぶつ言い始めた相葉ちゃん。
うん、見ていて飽きない。
一通りぶつぶつ言い終えた相葉ちゃん、
「おーちゃん、それはきっとたぶん」
その続きは彼によって遮られた。
「智!あいたかったーー!」
