
10年恋
第5章 第五章
それからは
ニノは一切この話をしなくなった。
さっきまでのことが嘘のように、
笑いながら漫画を読むニノ。
とりあえず、
元気になってくれたからいいのかな。
なんて思いながら、俺もまだ読んでいなかった漫画を読み始めた。
気付いたら朝で、
俺は読んでいた漫画を枕にして
床の上で爆睡していた。
慌てて起き上がると、掛けてあった毛布が体の上から落ちる。
この状況を理解するまで少し時間がかかったが、、
あー思い出した。
ニノと漫画読んでたらそのまま寝ちゃってたんだ。
あれ?
ニノは?
あたりを見回してもニノはいなくて、
机の上に紙がおいてあった。
『智へ
おはようございます、』
