
10年恋
第5章 第五章
下校時間を知らせるチャイムが鳴って、
ハッとなる。
外はもうすっかり暗くなっていた。
慌てて荷物をまとめ、
学校を後にした。
用意された夕飯は食べれる気がしなくて、部屋にこもった。
断ればいいだけの話だ。
俺は二宮のことが好きだけど、
そういう意味の好きじゃない。
やっぱり智くんだけを思い続けたい。
それに相葉のことだってあるし。
なのに
すぐにその言葉が出てこなかったのは、
あまりにも切なげな二宮の表情と、真剣な言葉に、なにも言えなかったからだ。
携帯を手に取り、
電話帳を開く。
智くんに電話して声を聞きたい。
それだけで落ち着く気がするのに
そんな勇気もない。
やめよう、と置きかけた携帯のバイブがなる。
メールだ。
誰からだろうと思い開くと、
相葉からだった。
『今度ニノを映画に誘おうと思うんだけど、なんの映画がいいと思う?』
相葉らしい純粋なメールに思わず笑みがこぼれた。
相葉がうらやましいとすら思う。
好きな人にこんなにアタックできる相葉が。
『ニノはアクション系がいいんじゃない?それに恋愛ものを男二人でみるのは嫌がると思うし』
返信して、携帯を置いた。
二宮は後悔しない選択をしろといった。
未来のことはわからない。
絶対に後悔しない選択なんてきっとない。
でも、
今わかるのは
好きという自分の気持ちを大切にしたい、ということだ。
二宮は勇気を振り絞って自分の気持ちを伝えてくれたんだ。
今度は俺が勇気を振り絞って、二宮に伝えなきゃいけないんだ。
ハッとなる。
外はもうすっかり暗くなっていた。
慌てて荷物をまとめ、
学校を後にした。
用意された夕飯は食べれる気がしなくて、部屋にこもった。
断ればいいだけの話だ。
俺は二宮のことが好きだけど、
そういう意味の好きじゃない。
やっぱり智くんだけを思い続けたい。
それに相葉のことだってあるし。
なのに
すぐにその言葉が出てこなかったのは、
あまりにも切なげな二宮の表情と、真剣な言葉に、なにも言えなかったからだ。
携帯を手に取り、
電話帳を開く。
智くんに電話して声を聞きたい。
それだけで落ち着く気がするのに
そんな勇気もない。
やめよう、と置きかけた携帯のバイブがなる。
メールだ。
誰からだろうと思い開くと、
相葉からだった。
『今度ニノを映画に誘おうと思うんだけど、なんの映画がいいと思う?』
相葉らしい純粋なメールに思わず笑みがこぼれた。
相葉がうらやましいとすら思う。
好きな人にこんなにアタックできる相葉が。
『ニノはアクション系がいいんじゃない?それに恋愛ものを男二人でみるのは嫌がると思うし』
返信して、携帯を置いた。
二宮は後悔しない選択をしろといった。
未来のことはわからない。
絶対に後悔しない選択なんてきっとない。
でも、
今わかるのは
好きという自分の気持ちを大切にしたい、ということだ。
二宮は勇気を振り絞って自分の気持ちを伝えてくれたんだ。
今度は俺が勇気を振り絞って、二宮に伝えなきゃいけないんだ。
