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10年恋

第4章 第四章

翔side


あれから相葉は積極的にニノにアプローチするようになった。

ただ直接的ではないけれど

だれがみても明らかだった。


松本は相葉と二宮のやり取りをにやにやしながら見ていた。


智くんは気づいていないようだったけど。



「ニノ!今週の日曜日暇でしょ?遊園地行こうよ二人で!!」


相葉は朝からニノを誘っていた。


「暇じゃありません。智の家に行く予定あるのでむりです。」


ニノは断り続けていた。

智くんが、たまには行って来たらいいじゃんといっても

ニノが首を縦に振ることはなかった。


「うっせーなー。じゃあもう5人で行こうぜ」


ついにしびれをきらした松本は5人で遊園地に行くことを提案した。

それには相葉も賛成し、智くんも行くと言った。


「翔くんは?」


松本の問いかけに、ちらりと二宮を見たが、二宮は不機嫌そうな顔をしているだけだった。


「俺も行くよ」


こうなると、自然と二宮も行く形になる。5人でなら、と二宮は言い残して教室から出ていった。

それをなぜか追いかけていった相葉。

「まったく世話の焼ける野郎だな」

相葉の後ろ姿を見つめながら松本がつぶやいた。







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