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きっとね。

第1章 すこしだけ SXJ

J

翔くんに抱きしめられて動けない。

俺を見てたいってなんでだよ。

S「言ってくれたよね?翔くんみててねって」

なんで知ってんだ。
驚いて翔くんの顔を見てしまった。

きつく抱きしめられた。

俺の中のゴチャゴチャがどんどん薄れていく。

ただ抱きしめてもらうだけで、翔くんが近くにいてくれるだけで俺の中があたたかさでいっぱいになっていく。

S「潤。」

余りにも優しい声で呼んでくれるから、思わず涙がこぼれた。
泣くなんて思ってなかったから自分でびっくりした。

翔くんの顔が近づいてきた。
唇が震える。
翔くんの唇が優しく押さえて震えをとめてくれる。
全然いやじゃなかった。
離れなきゃなんて思えなくて、むしろこのままがよかった。

腕を翔くんの首へのばした。

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