
密ばち
第8章 男達の噂話
窓から光がさす。
眠い目をこすりながら啓二はベッドからおりた。
一人暮らしを初めて早一週間。
大学にはオシャレで今時の女の子が多くいる。
が、啓二は誰にも惹かれなかった。
高校時代、弓道部で鍛えられた見事な身体はいつも女子達の注目の的であった。
同級生だけでなく、先輩、そして後輩から告白されることもあった。
しかし、なぜか心をひきつけられる人に出会えない。
恋愛というものを一歩引いた場所で考えていたため、非常に冷めていた。
はずだが。
授業日初日に出会った名前も知らない彼女の顔が、頭から離れない。
艶やかな黒髪、落ち着いた雰囲気。
オシャレではあるが飾らないその姿。
そして、何よりも澄んだ瞳。
飽きることのない表情。
啓二は一瞬にして虜になってしまった。
「…あのこ…名前聞いてなかったな…」
そう呟きながら支度を済ませ、学校へと足を運んだ。
~~~~~~~~~~~~~
午前中の講義が終わり、昼御飯を食べる。
ほとんど一人で行動している啓二だが、今日は高校の時の同級生と過ごす。
「なあー!啓二!彼女できたかあ?」
ニヤニヤしながら話すこの男。
日向 蓮(ひゅうが れん)
緩くパーマをかけたアッシュ色の髪。
高校時代、サッカー部のキャプテンを努めていた。
生活は極めて明るい。
「………いないけど気になるこはいる」
「!!?んぐっ!」
突然の告白に喉を詰まらせる。
「っけほ……誰!!?俺にも紹介してよ~!!!」
「お前絶対狙うだろ!!?言うわけねーよ!」
「ちぇ~っ」
蓮はモテるが現在は彼女募集中である。
「……お前あれだろ?啓二はおっぱいおっきい子が好きなんだろ?」
「なんでそうなんだよ!!…確かに大きくて柔らかかったけど……」
「あ!!はい俺聞きました~!ぜってぇ調べあげるかんな!!」
「……しまった!!」
ハッとした時には遅く、啓二はやっかいな事が起きそうな、そんな予感がした。
眠い目をこすりながら啓二はベッドからおりた。
一人暮らしを初めて早一週間。
大学にはオシャレで今時の女の子が多くいる。
が、啓二は誰にも惹かれなかった。
高校時代、弓道部で鍛えられた見事な身体はいつも女子達の注目の的であった。
同級生だけでなく、先輩、そして後輩から告白されることもあった。
しかし、なぜか心をひきつけられる人に出会えない。
恋愛というものを一歩引いた場所で考えていたため、非常に冷めていた。
はずだが。
授業日初日に出会った名前も知らない彼女の顔が、頭から離れない。
艶やかな黒髪、落ち着いた雰囲気。
オシャレではあるが飾らないその姿。
そして、何よりも澄んだ瞳。
飽きることのない表情。
啓二は一瞬にして虜になってしまった。
「…あのこ…名前聞いてなかったな…」
そう呟きながら支度を済ませ、学校へと足を運んだ。
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午前中の講義が終わり、昼御飯を食べる。
ほとんど一人で行動している啓二だが、今日は高校の時の同級生と過ごす。
「なあー!啓二!彼女できたかあ?」
ニヤニヤしながら話すこの男。
日向 蓮(ひゅうが れん)
緩くパーマをかけたアッシュ色の髪。
高校時代、サッカー部のキャプテンを努めていた。
生活は極めて明るい。
「………いないけど気になるこはいる」
「!!?んぐっ!」
突然の告白に喉を詰まらせる。
「っけほ……誰!!?俺にも紹介してよ~!!!」
「お前絶対狙うだろ!!?言うわけねーよ!」
「ちぇ~っ」
蓮はモテるが現在は彼女募集中である。
「……お前あれだろ?啓二はおっぱいおっきい子が好きなんだろ?」
「なんでそうなんだよ!!…確かに大きくて柔らかかったけど……」
「あ!!はい俺聞きました~!ぜってぇ調べあげるかんな!!」
「……しまった!!」
ハッとした時には遅く、啓二はやっかいな事が起きそうな、そんな予感がした。
