テキストサイズ

密ばち

第14章 海の中で…?

恭介は弥月の手を握りながら海岸の方へやってきた。


「お前……心配させんなよな!」


そういって弥月の髪の毛をぐしゃぐしゃにする。



「ごめん……気をつける」



少し落ち込んだように話す弥月を見ながら、恭介は続けた。



「いや……俺も遅すぎてごめんな。ってかあの後二人で何か話してたの?」



「え?」



「ほら…あの、一瞬にいた人…」



そう言うと弥月は顔を赤く染めた。



「……身体を撫でられてキスされそうになった。頭がぼーっとしちゃって。でも、寝かせられた時にハッとして…起き上がったの」



「…………」



恭介はやれやれという表情をしながら、こう告げた。



「海、入ろ」



「へ?」



「せっかくそれ、着てんだし」



「う、うん……!」




二人は海の中に入った。
冷たい水が心地よい。



それから暫く水のかけ合いなどをしていたが、正直恭介は理性を保つのがやっとであった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ