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密ばち

第13章 思わぬ遭遇

弥月は恭介との電話を終え、再び準備に取りかかる。


海に行く、ということで薄いピンク生地に花柄のビキニをバッグに詰めた。


スタイルはよい弥月であるが、こんなに露出のある格好をするのは初めてだった。

もちろんドライブなどしたこともない。



初めてだらけで緊張してしまう弥月は、準備を終え家から出た。




マンションの下で待っていると、恭介が車に乗り迎えにくる。


「…お待たせ。」



「う、うん!お邪魔しま~す…」


弥月はドアを開けて乗る。


隣に座る弥月をチラッと見ると、ワンピースから太ももが露になっている姿が目に入る。

思わず目をそらしてしまう恭介だが、なんとか平静を保とうとする。



「恭介…?大丈夫?」


心配そうに見つめる弥月。



「お、おう…行くか」



どぎまぎとした空気の中、海へ向かった。

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