
密ばち
第13章 思わぬ遭遇
「ドライブって…この服でいいのかな…」
弥月は鏡を見ながらワンピースとにらめっこしていた。
髪型はアップにし、シェルをかたどったバレッタをつけている。
と、その時。
ピーンポーン♪
玄関のベルが鳴り、恭介が来たと小走りで向かう。
ガチャ
ドアを開けると…
「おはよ。此花」
「あっ…」
外で待っていたのは隣に住んでいる男。
秋山修斗。
弥月の2歳上。バイト先の先輩であり、この部屋の隣人である。
男子の中でも身長は180を越え、高い方だ。
肩に少しだけつくほどの黒髪、前髪は長めで切れ長の瞳が覗く。
バイト先や大学では憧れの先輩として有名だ。
その一方で、彼が硬派な男だというのも有名である。
「修斗先輩、どうしたんですか?」
「ん…。」
修斗は手に持っていた紙袋を渡した。
「これは…なんですか?あ!お菓子!!」
「お前、昨日バイト入ってなかったろ。差し入れ渡せなかったから、そゆこと。」
甘いもの好きな弥月は目を輝かせていた。
「……っありがとうございます!!」
満面の笑みでお礼を伝える弥月。
「……っ」
その笑みを見せられた修斗は、思わず目をそらす。
その時。
プルルル…プルルル…
弥月の携帯が鳴る。
画面を見ると、恭介からだった。
ドライブの準備が出来たのだろうか。
そう思い、修斗に告げる。
「すみません…。幼なじみと約束してて…ありがとうございました!」
「…じゃ。」
恭介に電話をしにいく弥月の姿を見送り、ドアを閉める。
だが、なぜか不機嫌そうな顔になる修斗。
そして自分の部屋に戻るのであった。
弥月は鏡を見ながらワンピースとにらめっこしていた。
髪型はアップにし、シェルをかたどったバレッタをつけている。
と、その時。
ピーンポーン♪
玄関のベルが鳴り、恭介が来たと小走りで向かう。
ガチャ
ドアを開けると…
「おはよ。此花」
「あっ…」
外で待っていたのは隣に住んでいる男。
秋山修斗。
弥月の2歳上。バイト先の先輩であり、この部屋の隣人である。
男子の中でも身長は180を越え、高い方だ。
肩に少しだけつくほどの黒髪、前髪は長めで切れ長の瞳が覗く。
バイト先や大学では憧れの先輩として有名だ。
その一方で、彼が硬派な男だというのも有名である。
「修斗先輩、どうしたんですか?」
「ん…。」
修斗は手に持っていた紙袋を渡した。
「これは…なんですか?あ!お菓子!!」
「お前、昨日バイト入ってなかったろ。差し入れ渡せなかったから、そゆこと。」
甘いもの好きな弥月は目を輝かせていた。
「……っありがとうございます!!」
満面の笑みでお礼を伝える弥月。
「……っ」
その笑みを見せられた修斗は、思わず目をそらす。
その時。
プルルル…プルルル…
弥月の携帯が鳴る。
画面を見ると、恭介からだった。
ドライブの準備が出来たのだろうか。
そう思い、修斗に告げる。
「すみません…。幼なじみと約束してて…ありがとうございました!」
「…じゃ。」
恭介に電話をしにいく弥月の姿を見送り、ドアを閉める。
だが、なぜか不機嫌そうな顔になる修斗。
そして自分の部屋に戻るのであった。
