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密ばち

第10章 いつもと違う夜

「あ、待って」


「ん?」


「お風呂入らなきゃ……」



弥月が布団に手をついて起き上がろうとしたその時、


ボフッ!



恭介の手に引っ張られ、押し倒されてしまった。


「恭介っ」



「待ちきれない」





そう言って手首を掴み、弥月の手の甲に口づけを落とした。



「綺麗になってから……っ」



身体を捻る弥月を見つめる恭介。



「…これでもだめ?」


頬に優しく手を添え、唇にキスをする。



「んっ……」



まるで唇で優しく撫でるように。
少しだけ唇を離すと、恭介はこう言った。



「俺……弥月のこと好き」




そしてまた唇を合わせる。



「んっ…!」



弥月もまたその感触が嫌ではなかった。
ただ、恭介に言われた言葉が本当なのか…。
初めての告白に瞳を潤ませる。

少しの沈黙。



恭介はボクサーパンツひとつになると弥月のTシャツとショートパンツを脱がせ、下着姿にさせた。



「下着…かわいいのつけてんじゃん」


薄い水色のレースをあしらった可愛らしい下着のセット。

パンツは横の方だけ透けた素材となっている。




「……っ」


恥ずかしさで震える弥月。


そんな弥月を愛しく見つめ、手のひらをブラの中のふっくらとした柔らかい胸にのせた。

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