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君模様

第2章 君空


家にかえって、カバンからあるものを出す。

鷹島くんからもらった手紙。

封筒を開いて、中の紙を出す。

[ 高橋さんへ

こんにちは。って今は夜だけど。
きっと、高橋さんの読んでるころにはそんな時間な気がするので。
って、俺この手紙高橋さんに渡せてんのかな??
もし、渡せてたら頑張ったと思ってください。

この前は、本当にごめん。
こんな風になるとは、思わなかったんだ。
俺、陸部なんだけど…陸部の掟で秘密事はなし!!ってあって…
先輩に相談したら、こうなってた…
ほんと、ごめん。

こんな時で、悪いんだけど。
これ、俺のアド。
《sou.ta.last.----@------.ne.jp》

よければ、メールください。
いつでもいいので。

ぢゃぁ、また会ったら。
鷹島 壮太]

鷹島くんの字はすごくきれいで。
女子のあたしでさえ、見とれてしまうほど。

よく、字に性格が現れる。なんて言うけれど、本当にそうだと思った。
字から、どんな気持ちでこれを書いたとか。
どれくらい、優しいとか。

わからないけど、伝わってきた気がした。

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