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ちょっぴり危険で不思議な恋!!?

第1章 現れた2人

美琴side

ガラッ

お風呂から上がった私はバスタオルで体を拭いている時に気付いた。

あ、やば、下着とか服、自分の部屋じゃん…

え、でもあの人たちまだいるよね…行きにくいな…

でも待ってても服が現れることはないわけで、私は仕方なくバスタオルを体に巻いて2階の自分の部屋に向かった。

ガチャ

あれ?1人減ってる…

くぅはベッドに座っているけど、銀髪のシルバーがいない。

どこいったんだろう?

そんなことを思っていたら、いつの間にかくぅが私に視線を向けていることがわかった。

「何??」

私は不思議に思ってくぅに聞いた。

く「いや、そんな格好のまま男の前に来るんだなって思って」

そう言ってくぅは視線を私の体に向けた。

……やば。
私バスタオル一枚じゃん。シルバーがいないことに気を取られて忘れてた。

「お風呂入る前に服を持っていくの忘れちゃって…」

アハハハ…と苦笑いしながら急いでタンスのもとに駆け寄りガサゴソと漁りはじめた。

めっちゃ気まずいし、恥ずかしいし、早く着替えよ・・・
とりあえずいつも着ている上下セットのルームウェアと下着と…

ガザゴソ

…なんで早く着替えたいときに限ってなかなか見つからないの・・・あ、待って私昨日洗濯物の量少なくて洗濯まわしてないから、ルームウェア洗濯機の中じゃん。

はぁ…もういいわ。とりあえず、下着付けて適当なものきよ…

く「琴美」

下着を手に取ろうとしたとき、いきなり耳元でささやかれた。

バッ

私が反射的に振り返るとそこには私をじっと見つめるくぅがいた。

「ん?どうした?」

何となく危険な雰囲気がする…
これ距離取った方がいいやつよね…?

ニコッと笑顔を張り付けながら、ゆっくり、少しずつ後ずさりをする。

く「…アイツにされるのは気持ちよかったか?」

そう言ってくぅは近付いて、私が離れた分の距離を埋めてくる。

…やばい流れじゃない?
え、私なんかした?
変なスイッチ押しちゃった?

「え、どうしたの?急に」

アハハ…って笑いながら言ってるけど、絶対笑顔ひきつってる気がする…

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