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俺の幼馴染

第2章 三井 薫 #とは

丁寧に身体を洗い、緩いスウェットに着替えてリビングに戻ると、薫はソファに座ってスマホをいじっていた。

俺の気配に気がついたのか、一瞬だけ此方を向いて、またスマホに視線を戻す。

「遅いからドア壊して覗いてやろうかと思ったわ。」

俺の方を向かずに喋る薫。

「ごめんごめん、つかお前覗きはすんなよ。」

「彼方、鍵閉めてるから覗けねーし。つか腹減った。」

「開けようとしたのかよ。はいはい、飯にしようか。」

そう言うと薫は立ち上がり、背伸びをした。

今日のメニューはなんだろうな。

「今日は野菜炒めとコロッケです。」

…考えてることシンクロした?

「おー、楽しみ。」

「先に席ついとけ。チンしてくる。」

「ありがと。」

薫が冷蔵庫から料理を取り出すと、美味しそうな匂いが俺の鼻を掠めた。

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