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俺の幼馴染

第2章 三井 薫 #とは

綺麗に片付いたリビングを横目に、風呂場に入りしっかりと鍵を閉める。

「いつ覗いて来るかわかんねえからな…。」

念の為、鍵は閉める。

薫は鍵も閉めないし、扉も開けっ放しで全裸になり風呂へ入る。

気にしてないのかわざとなのか、俺にはわからないが、目に毒なのでやめてほしい。

「ふう…。」

制服を脱いで洗濯機へ放り込む。

汗で濡れた身体を早くシャワーで洗いたくて、足早にシャワー室へ入る。

此処も、毎日綺麗に片付いている。

何故男子寮の部屋がこんなに綺麗なのかというと、薫が家事全般を受け持ってくれているからだ。

炊事に洗濯、掃除は、全て薫がしている。

帰宅部だからすることがない、と自らやり始めていたが、そこは本当にありがたい。


ザーッ…


蛇口を捻ると、頭上のシャワーヘッドから温かい湯が噴き出てくる。

頭から湯を被り、目を閉じた。

「うー…。」

今日あったことを整理し、深いため息を吐く。

きゅっと蛇口を捻り、湯を止め、静かに目を開くと、鏡に目を向ける。

「よし…。」

今日も一日が無事終わった…と安堵の表情を浮かべ、微笑む。


…だが、

「今日も彼女出来なかった。」


肩を落とす俺であった。

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