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俺の幼馴染

第4章 液晶画面越しの関係

「ああやっべぇ急がねえと遅刻だ!」

薫が急いで制服に早着替えする中、俺は髪の毛をセットして鞄を持った。

「俺もう行かねえと朝練あるし…。遅刻するなよ?」

後片付けまでさせてしまって先に行くのは気が引ける。

でも、もう俺は行かないと主将と監督に怒られる。

「気にせず行けよ!絶対遅刻とかしないって。俺のことなんだから大丈夫!いってら!」

俺は半ば強制的に送り出され、薫は部屋の中を駆け回っている。

寮だからと油断するとこうなるのだ。

油断大敵。

「いってきまーす。」

ドアを開けた瞬間、俺は走り出す。

途中でいろいろな先輩、同級生、後輩に挨拶をしながら学校へと走る。

普段部活で鍛えているだけあって、俺は難なく学校へ着いた。

薫大丈夫かな?

頭の片隅で心配してみるが、薫は小さい頃から遅刻なんてしたことはない。

ああ見えて根は真面目な奴だ。

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