
俺の幼馴染
第3章 SM掲示板
「どうぞ。」
まだまだ余韻で立ち上がれないし、顔と身体の赤みも残ったままだが、服だけはきちんと着て、声も平静を装う。
だがしかし、少々掠れてしまった声と赤く染まる身体、鼻を突く精液の臭いで何をしていたかなんて丸分かりだ。
「お邪魔しまーっす。」
かなり派手な音を立てながら、薫が部屋に入って来た。
薫のテンションがいつもと変わらないのが、少しの救いになる。
「…用件は。」
出来るだけ顔を合わせないように、俯きながら言葉を発する。
「特に無いけど。
…なぁ、彼方。」
少しの間が空いた後、不意に薫から名前を呼ばれる。
「何?」
俺は、素っ気なく返事をした。
すると薫は、
「えっちな匂いがします。」
の一言。
「………。」
沈黙。
そして何故敬語なんだ薫。
精液の生臭さを“えっちな匂い”だなんて形容するなよ。
空気が読めないのかわざとなのかよくわからないが、取り敢えずしかとする。
「無視するなよ。誰だってするんだしさ、真面目過ぎるって。」
…どうやら俺たちは幼馴染のみえない壁に直面しているようだ。
薫はそれに気づいていないらしいが。
まだまだ余韻で立ち上がれないし、顔と身体の赤みも残ったままだが、服だけはきちんと着て、声も平静を装う。
だがしかし、少々掠れてしまった声と赤く染まる身体、鼻を突く精液の臭いで何をしていたかなんて丸分かりだ。
「お邪魔しまーっす。」
かなり派手な音を立てながら、薫が部屋に入って来た。
薫のテンションがいつもと変わらないのが、少しの救いになる。
「…用件は。」
出来るだけ顔を合わせないように、俯きながら言葉を発する。
「特に無いけど。
…なぁ、彼方。」
少しの間が空いた後、不意に薫から名前を呼ばれる。
「何?」
俺は、素っ気なく返事をした。
すると薫は、
「えっちな匂いがします。」
の一言。
「………。」
沈黙。
そして何故敬語なんだ薫。
精液の生臭さを“えっちな匂い”だなんて形容するなよ。
空気が読めないのかわざとなのかよくわからないが、取り敢えずしかとする。
「無視するなよ。誰だってするんだしさ、真面目過ぎるって。」
…どうやら俺たちは幼馴染のみえない壁に直面しているようだ。
薫はそれに気づいていないらしいが。
