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偶然からの必然

第4章 悲劇

バタンッ


ホテルに着くとチェックインをしてすぐに部屋へと向かった。



ここに来るまで、晴さんは一度も手を離さなかった。






「さてと…」

グイっと引っ張られたかと思うと、

そのままベッドに押し倒された。



「千景…会いたかった……」

そう言って晴さんは顔を近づけてきた。


でも私はそれを止めた。



「ちょ、ちょっと待ってください…!!」

「え…何で?」



晴さんはきょとんとしている。




「確かに、昔どこかであったことがあるかもしれないですけど……私は貴方の名前を知らないです…」


私がそういうと、晴さんは目を見開いた。





「俺の名前を…知ら…ない?……おい、嘘だろ…」


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