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偶然からの必然

第4章 悲劇

「俺はお前の彼氏だぞ?何で、何でそんなこと言うんだよ!嘘なんかつくなよ!!」

晴さんは私の肩を掴む力を強めた。



「嘘なんかじゃないです…本当に……」


「…じゃあ、覚えてないっていうのかよ……」



「……ごめんなさい………!!」


私の頬には、温かいものがつたった。


「じゃあこの2年の間、連絡がなかったこととも関係しているのか…?」


「それは……」




私をおこし隣同士に座る形にすると、晴さんはこう言った。








「ゆっくりでいい、だから聞かせてくれないか?この2年の間、千景に何があったのかをー。」





嘘かもしれない。


でも、私はこの人のことを知っている。


きっと、晴さんとの間には何かあったはずだ…







そう信じて、私は晴さんに話した。



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