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偶然からの必然

第3章 何でここに…

「お前、何でここにいるんだ?」


それは、彼が私に向かって発した最初の言葉だった。


「えっと…ら、螺旋くんに誘われて…それで…」

「お前の知り合いなのか?」

彼は雅くんの方をみて話した。


「もう一つのバイトの先輩で…あと大学の先輩でもあります!」

雅くんは真面目に答えた。


「そうか……千景。店が終わったあとにちょっと話せるか?」

「う…うん……」


「そっか。じゃあそれまでは俺がお前の相手をする。」


と言って彼が私の隣に座った。


すると、周りがざわざわし始めた。


「みてみて!あの晴くんがお客さんを自分で決めてるわ〜!!」


「嘘でしょー!?CLUB HAVEN、No.1の晴くんが!!」

「やっぱNo.1だと格が違うわねぇ〜」

「でも相手の女の子、初めてみる顔だわ」

「何か接点でもあるのかしらー?」



と、他のお客さんが次々に声を放った。

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