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偶然からの必然

第3章 何でここに…

え…?

嘘…この人No.1なの……?



確かにかっこいい。

でも、喫茶店であった時とは随分違っていた。



あの時掛けていた黒縁の眼鏡はないし

髪型もワックスを塗っていて全然違うし



でも一つだけ。


声は、優しい声のままだった。




酷く懐かしい、晴さんの声…


ずっと聞いていたい、そんな声……





「貴方、No.1なんですか?」


「ま、まぁな……てか、何でお前敬語なんだよ?」


「え…と…何となく?」

「こっちが聞いてんのに疑問系で返すなよ」

と言って、晴さんは笑ってくれた。



つられて私も笑ってしまった。













それから閉店時間になるまで、


私は晴さんと話した。


初めてなのに


懐かしくて……






その時間は酷く短いような気がした…








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