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誠の華

第2章 小姓ってこんな感じなの?



沖田さんの眼差しがユックリ下がる



まだ誰にも見せた事のない身体を見られると言うのはこれ程まで羞恥心が湧くのかと真っ赤になる


カーッと頭に血が上るのが分かる


見ないで下さいと何度も何度も伝えるのにまるで聞いてないのか、あえて無視してるのか、一旦下まで視線を落とすとユックリと再び戻って来た



絡み合う視線を逸らす様に顔を横に向けると顕になる首筋に柔らかくて温かな感触




そしてピチャと届く水の音とフワリと鼻を掠める甘い匂い



頬に掛かるのは長い沖田さんのサラサラの髪



首筋からツーッと耳朶の端まで舐め上げられ驚きと共に声が漏れる


「ッ!ひゃん」

掛かる吐息が熱くて、一つ一つ丹念に舐め上げてはピチャリピチャリと届く音に


ゾクリ、ゾクリと背中に何かが駆け巡る



チュッと米神にキスが落ちたと同時に手が開放され、沖田さんの頭をガシッと両手で挟み持った


「沖田さんっ、沖田さんっ!!!待っ.....っハァ...んっ.....」
「此処が弱いんですね....」


待ってと静止を掛け、沖田さんを剥がしに掛かるも背中を撫で上げられ、思わず甘い声が漏れた



「此処も....此処も....」
「っハァ!っハァ、んんッ…ああっ.....ひぃんっ...」
「何処も彼処も甘い.....」

耳の直ぐ側で低く小さく囁かれ、ッキンと下腹部が泣いた



背中を撫で上げる沖田さんの指先に全部の神経が総動員するも、ピチャピチャと首筋から今度は顎の先まで落ちて来た唇と舌に顔が上がる


首筋から流れ落ちる沖田さんの長くて黒い髪がサラリサラリと私の肌を刺激する


強く握り締めたせいか、結んで一つだった沖田さんの綺麗な髪が解け、視界を遮る



その頃には頭の先まで沖田さんの唇が到達し、天辺にチュッと小さくキスが落とされた


沖田さんの綺麗な鎖骨が目の前に有って思わず息を飲む


鮮明に研ぎ澄まされた先で聞こえる沖田さんの息遣い

いつの間にか乱れた沖田さんの着物


必死で沖田さんの長い髪をキュッと掴み持つ



「泣かないで下さい」


瞼に溜まる涙を吸い取られキュンと胸が鳴いた


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