
誠の華
第2章 小姓ってこんな感じなの?
しかし
「何してるんですかぁぁぁぁ!!!!」
突然響いて来た声にビクリと反応したのは私だった
この声は沖田さん?
斎藤さんの胸の中からソロリと顔を覗かせると般若の様に顔を赤らめてる沖田さんと目を見開き私達を凝視し、言葉が出ないと言った様な藤堂平助その人が居た
何時から居たのか、何時から見てたのか解らないが、拳をギュッと握り締め斎藤さんを見つめる
「脱がせてる」
それに平然と返したのは無表情のこの方
斎藤さんの一言にもっと真っ赤になった沖田さんがズンズンと部屋に入って来た
「何で脱がせるんですかぁ!!!!羨ましいじゃなくて......何をするつもりなんですかぁ!!!!」
半ば叫びにも近い沖田さんの声に頭をコテンと傾ける斎藤さん
その仕草が可愛いだなんて思った所で
「ヤラシイ事するつもりだったんだろ....」
別の声が掛かる
平助君の後ろから顔を出す原田さんと永倉さん
その二人の顔はニタニタと笑っており、平助君に至っては真っ赤になるのを通り越して鼻血まで出す始末
一体何を想像したのか......
私はあえて聞かない事にした
一方斎藤さんはこれでもかと言う程、大きくて長い溜め息を漏らした
