誠の華
第2章 小姓ってこんな感じなの?
沖田さんが居なくなり、また部屋には静寂が訪れた
書物を捲る音に湯呑を置く音
ど、どうしょ、起きようか思うも目を開きにくい
そう思っていれば目の前に影が差した
あ、斎藤さんが見てるんだと何だか恥ずかしくなった
そしてさっき沖田さんが触れた同じ場所を撫でる様に指で触れて来る斎藤さん
その指先が暖かくて気持ちいい
唇をなぞる様に触れられドキドキと胸が高鳴る
「ずっと俺のだ.....」
ドキンッ.....
大きく胸が鼓動した瞬間唇に柔らかな感触
えっ......
嘘......
もしかして.......
キスされてる?
な、何でっ......
さっき沖田さんに私を疑ってると言ってた斎藤さん
触れるだけのキスをした斎藤さんは暫く私を見つめた後肩をゆっくりと揺すってきた
「おい、起きろ......」
私は今目覚めたばかりの様に目を開ける
「ん..........」
目の前には斎藤さんが私を見下ろしてる姿
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