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誠の華

第1章 出会い



でも、これから先の事を聞く気はないと笑った近藤さんに対してニヤリと笑った土方さん


「解ったら面白くねぇ」


他の人達も同意とばかりに頷いてる


「て、事で優さんは僕の小姓で」

「ちょっと待て!!!何でそこで総司の小姓なんだよ!!!」

そういいながら床をバンバン叩き始めたのは目がクリッとした男の子だった


可愛らしい顔立ちを歪め、大きな瞳を釣り上げたその人


「こ、此処は平等に....「おいおい、平助ちゃん、ここに来てそんなに目くじら立てなさんな?」」

「早々、まぁな、平助の言い分も解るわなぁ......飢えた狼の群れに迷える子羊....」


私を見ながら顎に手を当てるのはおそらく永倉さん


「パッちゃん、平助は助平だから仕方ねぇさ!!!」


ケラケラと笑うのは多分


「おうよ、佐助!!!嬢ちゃんが可愛らしいもんだから仕方ねぇ仕方ねぇ!!!」


からかう様に二人して平助君をおちょくった


それにより平助君は顔を真っ赤にするとスクッと立ち上がりドスドス足音を鳴らし出ていった


麩を締める瞬間、私をキッと睨み付けて吐き捨てる様に声を張った


「か、勘違いすんじゃねぇ!!!!ブス!!!!」

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