
誠の華
第1章 出会い
ニコニコの沖田さんはそのまま私を見つめ続けた
気にはなったが、それより話さないとと思い前を見据えた
私の目の前には土方さんを始め部屋に雪崩込んで来た男達が勢揃いで私を見つめてきた
「で、歳、このお嬢さんは何処のどなたかな?」
おそらく近藤さんらしき人が聞いたのを始め思い思いに口を開く一同
「ま、まさか誘拐....」
「思い通りにならないからってそこまでするなんて人間として...............クッ土方さん!!!見損なったぜ!!!」
「そ、そうだそうだ!!!この子が可愛いからって!!!!」
「副長.....」
涙を浮かべる近藤さんが拳を握り締めた
土方さんの眉間の皺が深くなり青筋が何個も浮かび上がる
それを見ながら慌てて口を開いた私
「ちょ、待って下さい!!!近藤さん!!!違います!!!土方さんは誘拐などしません」
説明するために全員の顔を見つめてハッキリと言い放った
「私は今から先の未来から来たんです!!!!」
