
誠の華
第1章 出会い
「手ぇ離しやがれ」
そう言って反対の腕を持つ土方さん
私はと言うと、訳がわからず...
口を半開きにしたまま二人を凝視した
「何ですかぁ?今更変わらないなんて無しですよぉ!俺が手とり足とり腰取り聞き出しますから...」
こ、腰取りって...
小さく小さく
「女性から聞き出すなら体が一番...」
なんて聞こえたけど...
聞きたくなかった
変態がもう一人...
ニコニコと楽しそうな沖田さんを見ながら土方さんは
「ゴホンッ」咳を一つした
そしてそのまま真面目な顔に変わり
「遊びはそこまでだ」と、私に向き直った
少し何か考える素振りで顎に手を当てた沖田さんは次の瞬間ニコニコと微笑むと
「仕方ないですねぇ...又の機会に取っておきます...」
と、掴んでる腕を離してくれた
