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この手を離さないで

第6章 第六章 柚希



「しょうがないなぁ」

そう言って俺の手を嬉しそうに掴んだ


「じゃ、しばらくは尚人の妹でいてあげるよ」


『なんだよ、その上から目線~。
言っとくけど俺のが年上だからな』


「あはは!
そんな事わかってるって


さっ早く帰ろうよ。
お・に・い・ちゃん?」

柚希が俺の手を引きながら歩きだす。






「ねぇ?」



『ん?どした』



「家に着くまで、手繋いでていい?」




俺は彼女に向かって優しく微笑んだ

『いーよ』


「ありがと尚人。」


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