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乾いた空

第2章 二章




僕達は宛の無い逃避行を選んだ。

何もかも全て棄てては、何処かへ二人で新しい生活を育もう。


僕と君で。


何処までも。






僕達は逃亡者のように春とはいえ、寒い空の下を隠れるようにその場を後にした。
でも寒くて透き通った空気や風が僕達には気持ち良かった。
繋いだ手がとても温かかった。



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