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乾いた空

第3章 三章





Sは短くなった煙草を灰皿ケース一杯に溢れんばかりの吸殻の中に埋めては上からペットボトルの水をかけた。


ジュワー…


まるで焼き印でも押した音が車内に響いた。


「僕は大丈夫ですよ。息抜き……というより、やっと息を吸うことが出来た気がしますから。」


僕は思った事を真っ直ぐにSに言えたが、何故だか、Sは驚いた顔で僕を見ていた。










死神同士というよりは死神から見ても引いてしまう存在になっているんだろう。


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