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乾いた空

第3章 三章





その肉片は少しずつ小さくなり、バラバラにするのも限界がきた頃、布に被された機会を出しては肉片を機会の投入口へ入れる。

入れられた肉片は更にグジャグジャに細かく砕かれてはバキバキという音を鳴らしながら下の出口へ出て来る。

それを大きなバケツで受け止めては、向こうへ飛ばして野犬の餌にした。


僕はまだ見習いなので、男が着ていた衣服や持ち物を全て焼きはらう。勿論、びしょ濡れのクッションも……


それが終わるとSと僕は裸になり、車の中からレモンが大量に入った段ボールとネットを2つ持って来ては機会とノコギリを持ち、川へ洗いに行った。

川の水は氷のように手足の感覚が無くなるぐらい冷たいというよりは痛かった。
まるでこの犯行を罰するかの様な痛みだったが、まだ甘いだろう。


レモンの香りが死臭よりも鼻をついた感じがした。






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