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乾いた空

第3章 三章





Sと二人で男を証拠が残らないようにクッションごとビニールシートでグルグル巻きにしては、更にロープでほどきやすく程よくグルグルに縛った。


まるで芋虫みたいだった。


急いで車に運んで、その場を去る。


車内は何だか生臭く、ビニールに被された大きな機会や工具入れのような鉄で出来た容器や雨ガッパやスコップ等があるので、これからやることが想像ついた。


車は街を離れては、どんどん人里離れた山の方へ向かう。
ただでさえ、月すら見え無い曇りの暗い夜道が灯りが無いので、更に暗闇が車道を遮る。


亡霊が邪魔をするかのように。



でも亡霊よりも自分達のほうが恐ろしい存在なっているのだろう。


車は暗闇を蹴散らすかのように走って行った。





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